米男性、信用組合そばで300万円を発見 窓口に届け出る
(CNN) 米ミシガン州でこのほど、信用組合のそばを車で通りかかった男性が、路上に放置された現金2万7000ドル(約300万円)を発見し、窓口に届ける出来事があった。
ジョージ・コンダッシュさんは21日、信用組合の現金自動出入機(ATM)のそばで現金の入った箱を発見。ATMの防犯カメラには、コンダッシュさんが自分の車に現金を載せ、画面の外に走り去る様子が捉えられている。
カメラには映っていないものの、続けてコンダッシュさんは車を止めて店内に入り、窓口に現金を置いた。
コンダッシュさんはCNN系列局WDIVの取材に、「『4万ドル発見の報奨金はありますか』と言って窓口に(現金収納箱を)置いたら、従業員はあっけにとられた様子だった」と振り返る。
WDIVが入手した防犯映像には、警備員がATMから現金の入った箱を複数取り出したものの、1つを道路脇に置き忘れる様子が映っている。その20分後、車から降りてきたコンダッシュさんが箱を調べると、「4万ドル」と書かれたタグが目に入った。
結局、ATMには2万7000ドルしか入っていなかったことが判明したが、信用組合はコンダッシュさんに謝礼金を払ったという。金額は非公表。
信用組合の管理職員はCNNの取材に、「2万7000ドルは大金であり、重大な損失につながる可能性もあった。ほんの感謝の印を男性に贈りたかった」と語った。
コンダッシュさんが現金を届け出なかった場合、信用組合は警察に通報して、ATMの映像からナンバーを割り出す対応を余儀なくされていたという。
この管理職員は「普通の人なら届け出てくれると思いたいところだが、そういう人ばかりではない」「全員が周囲のカメラに気付いているとは限らない」と話している。