現職のヤギ町長に2匹の犬候補が挑む、米バーモント州で熾烈な町長選
(CNN) 米バーモント州の小さな町で、熾烈(しれつ)な町長選が繰り広げられている。立候補しているのは現職のヤギ町長と、2匹の犬。
同州フェアヘイブンでは2019年3月以来、動物が町長を務めてきた。現職は3歳のメスのヤギ「リンカーン」。動物の町長は、町内の小学校の校庭の改修費を集める目的で設けられた名誉職で、これとは別に、町政を担う人間の「町管理者」がいる。
現職町長のヤギ、リンカーン/Town of Fair Haven
ジョー・ガンター町管理者によると、住民は5ドル(約540円)の登録料を支払って自分のペットを出馬させることができ、町長選は町民全員に投票権がある。投票日には寄付を募るものの、強制はしない。「少額でも寄付してもらえれば目標に近づく」としている。
目標とする金額は8万ドル。そこで地元警察は、資金集めに協力しようと警察犬「サミー」の立候補を届け出た。
サミー候補は6歳のジャーマンシェパード。容疑者などの追跡や麻薬捜査犬としての訓練を受けている。
麻薬探知の訓練を受けているサミー/WPTZ
現職のリンカーン町長も再選に向けて出馬を表明したものの、サミー候補に敗れた場合の計画もあるという。
「もしリンカーンが勝てなかった場合は、ヤギヨガのキャリアを追求する」と飼い主の中学校教員クリストファー・スタントンさん。「彼女はこれにも非常にやりがいを感じている」