スティーブン・キング氏、FBのアカウント削除 「偽情報」に懸念
(CNN) 米ベストセラー作家スティーブン・キング氏(72)がフェイスブックに掲載される政治広告の「偽情報」に懸念を示し、自身のアカウントを削除した。
キング氏は1月31日、ツイッターへの投稿で「フェイスブックをやめる」と宣言。フェイスブックの政治広告にあふれる偽情報が放置されていることに不安を感じ、ユーザーのプライバシーが保護されるかどうかも疑問だと批判した。
そのうえで、自身がツイッター上で愛犬モリーの写真などを投稿しているアカウントを「よろしければフォローして」と書き込んだ。
I'm quitting Facebook. Not comfortable with the flood of false information that's allowed in its political advertising, nor am I confident in its ability to protect its users' privacy. Follow me (and Molly, aka The Thing of Evil) on Twitter, if you like.
— Stephen King (@StephenKing) February 1, 2020
フェイスブックではこれ以降、キング氏のプロフィルが表示されなくなっている。
キング氏はホラーやファンタジーを中心に50冊以上の著書があり、映像化された作品も多い。トランプ米大統領への辛らつな批判など政治的発言でも知られ、フェイスブックに対しても厳しい目を向けてきた。
フェイスブックをめぐっては最近、偽情報を含んだ政治広告を容認しているとの批判が高まっている。
ツイッターが昨年10月、政治広告の掲載を禁止すると発表したのに対し、フェイスブックは先月9日、特定の集団を標的にした政治広告を禁止したり、偽情報の拡散を規制したりしないとの方針を明示。これに対して社内外から懸念の声が上がっていた。