米、イラクで「パトリオット」ミサイル配備を計画 イランに対抗
ワシントン(CNN) エスパー米国防長官は2日までに、イランへの対抗措置としてイラク内に地対空誘導弾パトリオットを配備する許可を同国政府に求めたことを明らかにした。国防総省での会見で述べた。
米国によるイランの革命防衛隊司令官の殺害を受け、イランがイラクの米軍駐留基地へミサイル攻撃を仕掛け、両国関係が緊張している状況などを踏まえている。米連邦議会下院では最近、イランへの軍事行動に関係するトランプ大統領の権限を削ぐ一連の措置も可決していた。
長官と共に会見に臨んだ米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長はパトリオットについて、ミサイル本体や操作に要する兵士の人数などは比較的大規模なものであり、システム運営に関係する全ての手順を練り上げなければならないとし、その作業が進んでいると述べた。
米軍駐留基地へのミサイル攻撃などを受け、イラク内では米軍の兵力や軍事能力の削減を求める流れが強まっている。同国議会は最近、駐留米軍の撤退を要求する決議を可決。これにトランプ政権が反発し、経済制裁発動やイラク軍への資金援助を凍結することを警告してもいた。