夜空を彩るスーパームーン、春の到来告げる「ワームムーン」の呼び名も
(CNN) 米国で8日から9日にかけ、月が大きく明るく見えるスーパームーンが観測される。米航空宇宙局(NASA)によると、本当の満月になるのは9日だが、8日~11日にかけては満月のような月が見られるという。
米国では3月から、時刻を1時間進める夏時間に入る。
スーパームーンは月が軌道上で地球への近地点の90%以内に接近した時に起きる現象。3月の満月は「フルワームムーン」とも呼ばれる。米先住民はそれぞれの月の満月に季節ごとの名前を付けており、3月の満月は大地が柔らかくなってミミズなどの虫が姿を現し、小鳥が集まってくる月としてそう命名された。
今年の春分は3月19日。この百年あまりで最も早い到来となる。
今回の満月は、主に春の到来に関係するクロウムーン、クラストムーン、サップムーンなどの呼び名もある。カトリック教会の四旬節ではレント(受難節)に当たる。
満月は例年であれば年に12回だが、2020年は10月に1日と31日の2回の満月がある。
1カ月に2回ある満月は「ブルームーン」と呼ばれる。10月31日の満月はハロウィンと重なることから、文字通り「once in a blue moon(滅多にないこと)」の現象になる。
米国では今年、4回のスーパームーンが観測できる。次のスーパームーンは4月7日。