1908年生まれの英国人、世界最高齢の男性に認定
(CNN) ギネス・ワールド・レコーズ(GWR)は31日、112歳の誕生日を迎えた英国人のロバート・ウェイトンさんが、世界最高齢の男性に認定されたと発表した。
これまで世界最高齢の男性だった渡辺智哲(わたなべ・ちてつ)さんは、2月23日に死去した。誕生したのは1907年3月5日。112歳と355日だった。
ウェイトンさんは1908年3月29日生まれ。普段は審査員が面会して記録を認定しているが、今回は新型コロナウイルスの感染拡大防止対策のため、ウェイトンさんが入居している介護施設からの中継を通じて認定式が行われた。
GWRのサイトに掲載された動画の中でウェイトンさんは、自身を「たまたま長生きした普通の男」と形容し、「私は『エベレストに登りたい』と言ったり、世界一周の航海をしたりするような人間ではない。ただ人生をそのままに受け止めている』と語った。
7人きょうだいの1人として英ヨークシャーのキングストン・アポン・ハルで生まれ、16歳で学校を卒業すると海洋工学の見習いになった。後に台湾に渡って中国語を学び、ミッションスクールで教壇に立った。
ウェイトンさんは自分自身について「たまたま長生きした普通の男」と語る/Guinness World Records
1937年、やはり教師だった妻のアグネスさんと結婚して最初の子どもが台湾で生まれ、2年後には英国に帰国。しかし第2次世界大戦の勃発と重なったため、一家でカナダに移住し、米国へ移った。
この間に2人の子どもが生まれ、1945年には米国から英国へ帰国した。妻のアグネスさんは1995年に死去。孫は10人、ひ孫は25人になった。
男性の史上最長寿記録を持っているのは木村次郎右衛門(じろうえもん)さん。2013年6月12日に亡くなった時の年齢は116歳と54日だった。
女性で世界最高齢と認定された田中カ子(かね)さんは、今年1月に117歳の誕生日を迎えた。