100歳の誕生日へ向けて100マイル歩く、米男性が寄付募る
(CNN) 米ミネソタ州の元軍人の男性が、100歳の誕生日を祝うためとして100マイル(約160キロメートル)を踏破することに挑戦している。男性は、この挑戦を通じて、寄付金を集めて地元社会に還元したいと考えている。
ミッキー・ネルソンさん(99)は6月27日に100歳の誕生日を迎える。ネルソンさんは「ウォーキング・トゥー100」と題してミネソタ州クラークスグローブの町を歩いている。
今回の取り組みは、英国の退役軍人トム・ムーアさんが自宅の庭を100周して新型コロナウイルス対策のための基金に40億円以上の寄付金を集めたことに触発された。
ネルソンさんは5月から歩き始め、これまでに4万2000ドルを超える寄付金を集めた。寄付金は慈善団体の「救世軍」に送られるという。
ネルソンさんはCNNの取材に対し、救世軍が人々に食べ物を提供してきたと語り、空腹の人たちがいるなかで、自分も何かできないかと考えたという。
ネルソンさんは第2次世界大戦に従軍した退役軍人でもある/Courtesy Mickey Nelson
救世軍によれば、新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから、ミネソタ州とノースダコタ州では労働人口の約20%にあたる70万人以上が失業手当を申請した。そのうち40%は最近失業し、家族を食べさせるために初めてフードバンクに目を向けたという。
ネルソンさん自身も、妻が介護施設で隔離されており、訪問することができないといった状況に置かれている。それでも、できる限り多くの人たちの食べ物を提供できればと考えている。ネルソンさんは、恵まれない人たちを助けるために民主党も共和党も団結すべきだとし、「我々は合衆国だ。そして、そのために、我々の世代は戦ったのだ」と語った。