病菌が操る「ゾンビゼミ」、腹部脱落したまま飛行 交尾で感染拡大
交尾はマッソスポラ菌にとって最も簡単に感染を拡大できる方法だが、感染を広げる方法はほかにもある。
「セミたちは飛び回ったり木の枝の上を歩いたりする際にも胞子をまき散らす」「私たちはこれを、空飛ぶ死のソルトシェーカーと呼んでいる。逆さまにした容器から塩が振ってくるように、胞子がまき散らされる」(カッソン氏)
ただしゾンビゼミ軍団が人間を危険にさらすことはないとカッソン氏は強調する。現時点でセミ全体の個体数に深刻なリスクを生じさせることもなさそうだと推定している。