新種の恐竜の化石を発見、Tレックスに関連 英
(CNN) 英国で見つかった化石が肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(Tレックス)と関係のある新種の恐竜のものであることがわかった。英サウサンプトン大学が明らかにした。
同大学の古生物学者は昨年、イングランド南部に浮かぶワイト島で4つの骨を発見し、これを数カ月にわたって調査していた。
調査の結果、それらの骨は、これまで知られていなかった新種の恐竜の首や背中、しっぽのものであることがわかった。
今回見つかった新種は体長が約4メートルで、通常は4足ではなく2足で歩行する獣脚類の一種だという。獣脚類にはTレックスも含まれている。約1億1500万年前の白亜紀に生息していた。
新種は一部の骨にある大きな気嚢(きのう)から「Vectaerovenator inopinatus」と名付けられた。これは獣脚類によく見られ、種の判別に役立つという。気嚢は現代の鳥類にも見られ、呼吸器の効率向上や骨の軽量化につながった可能性がある。
研究を主導した博士課程の学生クリス・バーカー氏は、骨に空洞が多くて驚いたと振り返り、恐竜の多様性に関する理解を高めることができて興奮していると語った。