英GDP、前期比20.4%減 過去最大の落ち込み
ロンドン(CNN Business) 英政府が12日に発表した4~6月期の国内総生産(GDP)は前期比20.4%減と、主要経済国の中でも最大級の落ち込みを記録した。
4~6月期は同国で記録されている1955年以降で最大の下げ幅で、1~3月期の2.2%減に続くマイナス成長となった。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)措置で、サービス業や製造業、建設業などが特に深刻な打撃を受けた。
スナク財務相は「きょうの数字で厳しい時代の到来が確認された」「すでに何十万もの人が職を失った。残念ながら今後数カ月でさらに多くの失業者が出るだろう」と述べる一方、「我々はこの難局を乗り越える」と強調した。
国家統計局(ONS)によると、1~6月を合わせた下げ幅は昨年末に比べて22.1%減。ドイツやフランス、イタリアを上回り、米国の10.6%減の約2倍に及んだ。
英国では3月以降、73万人の雇用が失われたとの統計も発表されている。