英、3月以降で73万人が職を失う 新型コロナが打撃
ロンドン(CNN Business) 英国で新型コロナウイルスの感染拡大によって経済が打撃を受けた3月以降、73万人の雇用が失われたことがわかった。若年層や高齢者、自営業者が失業の危機的状況にさらされている。
英国家統計局(ONS)によれば、4~6月期には65歳以上の労働者の数が過去最高の落ち込みをみせた。24歳未満の人たちも打撃を受けたという。
全体的な雇用者数の落ち込みも2009年のリセッション(景気後退)以降で最高の水準だった。ロックダウン(都市封鎖)のため必須ではない店舗やレストランなどが閉店となり、移動は制限され、厳格な社会的距離の確保が求められた。
4~6月期の賃金も記録を取り始めた2001年以降で初めて下落した。
自営業者の数も4~6月期に過去最高水準の減少を示した。労働時間が減った人や低所得の人も含めて失業手当を申請した人の数は3月から7月にかけて2倍に増えて270万人に達した。
失業率は3.9%と横ばいだった。これは、職探しをしていない人や一時帰休の人が含まれていないからだという。