高さ500メートルの巨大サンゴ礁、オーストラリア東部で発見
(CNN) オーストラリア大陸東部にある世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフで、高さ500メートルもある巨大サンゴ礁の山が新たに発見された。
海洋調査機関シュミット海洋研究所の26日の発表によると、巨大サンゴ礁はオーストラリア北東部クイーンズランド州の北部沖で今月20日、調査船を使ってグレートバリアリーフ北部の海底の地形図を作成していた調査団が発見した。
こうした離れリーフが見つかったのは、約120年ぶりだという。
500メートルという高さは、米ニューヨークのエンパイアステートビル(最上階までの高さ381メートル)、シドニータワー(305メートル)、マレーシアのペトロナスツインタワー(451.9メートル)も上回る。
基底部は幅1.5キロにわたって広がり、頂上部は海面から40メートルの深さにある。
調査団は海底ロボットの「スーバスティアン」を使って25日にリーフの探査を行い、その映像をライブ中継した。
この地域では、ウミガメの営巣地として知られるレイン島のリーフを含め、ほかにも7カ所で巨大な離れリーフが見つかっている。
およそ34万平方キロに及ぶグレートバリアリーフには、1500種以上の魚類や411種のサンゴなどが生息する。
しかし最近実施された調査で、グレートバリアリーフのサンゴは過去30年で半減していたことが分かった。最大の要因として気候変動の影響が指摘されている。