北京の大衆食堂に市民ら行列、バイデン氏が9年前に「ヌードル外交」
北京(CNN) 米大統領に選出されたジョー・バイデン氏が2011年に訪れた中国・北京の食堂に、地元の人や報道陣が詰めかけている。
注目の的は家族経営の大衆食堂「姚記炒肝店」。米大統領選挙でバイデン氏の勝利が伝えられた直後から、地元の人たちの行列ができ始めた。
経営者のヤオ・ハン氏は「バイデン氏が私たちの店に来たことがあると聞いて、どんなものを食べたのか見ようとみんながやって来た」と話す。
バイデン氏が予告なしに姚記炒肝店を訪れたのは2011年8月18日。「サプライズで訪れて、食事中の客たちを喜ばせた」とヤオ氏は振り返る。バイデン氏は店内にいた客たちに孫娘を紹介したり、一緒に写真を撮ったりして交流し、店の料理をおいしいと褒めていたという。
同店の名物は豚の肝臓や腸を煮込んだ「炒肝(チャオガン)」と呼ばれる料理。ただ、バイデン氏の一行は炒肝は注文せず、ジャージャー麺5皿、肉まん10個、キュウリやジャガイモ、ヤマイモなどの料理を注文したという。
ジョー・バイデン氏が注文したものと同じ麺料理などを撮影する客/Kevin Frayer/Getty Images AsiaPac/Getty Images
この時の料理は「バイデンセット」として同店のメニューに加わり、バイデン氏のエピソードは「ヌードル外交」として中国メディアで大きく取り上げられた。
今回、選挙でバイデン氏の勝利が伝えられると、地元の人や報道陣が詰めかけて壁に貼られたバイデン氏の訪問時の写真を撮り、バイデンセットを注文した。
ヤオ氏は「米大統領になったバイデン氏が北京に来る機会があれば、ぜひまた私たちの店に来て北京料理を味わってほしい」と期待を寄せている。