トランプ氏、バイデン氏が「勝った」とツイートも敗北は認めず
(CNN) トランプ米大統領は15日のツイートで、バイデン前副大統領が大統領選に「勝った」との文言を初めて書き込んだ。ただしそれは選挙が不正に操作されたからで、敗北は認めないとの立場を貫いている。
トランプ氏は15日午前、ツイッターに「かれが勝ったのは選挙が不正だったから」と投稿。さらに別の投稿で「負けは一切認めない。先はまだ長い」と、改めて強気の姿勢を示した。
バイデン氏が先週勝利を宣言してから、トランプ氏はカメラの前にほとんど姿を見せず、報道陣からの質問にも答えていない。
トランプ政権で一時期、国家安全保障担当大統領補佐官を務めたボルトン氏は15日、CNNとのインタビューで「トランプ氏はぼうぜんとしているのだろう。だからずっと沈黙を続けているのだと思う」と語った。
バイデン次期政権の首席補佐官に起用される見通しのクレイン氏はトランプ氏のツイートについて、バイデン氏勝利という現実を改めて確認する内容だとコメント。そのうえで「トランプ氏が根拠なく主張している不正のおかげで勝ったのではない。バイデン氏はより多くの票を獲得したから勝った」「バイデン氏が大統領になるかならないか、トランプ氏のツイートが決めるわけではない。米国民が決めたことだ」と強調した。
次期政権の労働長官候補とされるサンダース上院議員は15日、CNNの番組で、トランプ氏が不正選挙のせいで負けたと主張し続けることは「まったくの恥さらしで米国にふさわしくない行動」だと批判した。
オハイオ州のデワイン知事(共和党)は同じ番組で、トランプ氏の法廷闘争は尊重するべきだとしたうえで、「国家のためにバイデン政権への移行手続きを始めるべきだ」と語った。