米首都ワシントン、トランプ大統領支持の大規模デモ
ワシントンDC(CNN) 米首都ワシントンで14日、大統領選での敗北を認めないトランプ大統領の支持者らが抗議デモを展開し、極右勢力を含む数千人が参加した。
これに対し、民主党のバイデン前副大統領を支持する小規模なデモ隊が市中心街と最高裁判所前で集会を開いた。
トランプ氏支持のデモには「オース・キーパーズ」「プラウド・ボーイズ」「スリー・パーセンターズ」などの極右集団や、陰謀論者として知られる人物、共和党議員ら幅広い層が参加した。
SNS(交流サイト)上には、民主党による選挙不正を主張する「ストップ・ザ・スティール」、親トランプ氏の「マーチ・フォー・トランプ」、同氏のスローガン「米国を再び偉大に(MAGA)」を掲げる「ミリオンMAGAマーチ」など、少なくとも3件のイベントが告知された。参加者は集会開始時刻の正午より前からホワイトハウス東側に集結した。
トランプ氏は13日のツイートでデモの計画に言及し、自ら登場するかもしれないと予告していた。14日の集会開始前にゴルフ場へ向かう同氏の車列が通過すると、集まった人々から歓声が上がった。
イベントでの演説予定者には共和党保守派議員らも名を連ね、既存の保守勢力と極右過激派との境目が薄れている傾向がうかがえた。
当日は暴力的な衝突も懸念されたが、大きな騒ぎは報告されなかった。ワシントン警察はCNNに逮捕者が出たと述べたものの、具体的な人数は明らかにしていない。