中国、バイデン氏に祝意表明 主要国では遅く
香港(CNN) 中国外務省の報道官は15日までに、米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領とハリス副大統領候補への祝意を伝えた。
バイデン氏とハリス氏が勝利の演説を行ってから約1週間後の祝意表明となる。同報道官は13日の定例会見で、中国は「米国民の選択を尊重する」と述べた。
同報道官は4日前、中国がバイデン氏の勝利を祝福する時期を尋ねたCNN記者への回答は回避。この対応を受け、中国はトランプ大統領が公式に敗北を認めることを待っているとの憶測が流れてもいた。
報道官は質問を受け、バイデン氏の勝利宣言は認識していると指摘。「祝意の伝達の問題は国際的な慣例に従って処理する」と述べていた。
バイデン氏の当選が固まったことを受け多くの国は既に勝利をたたえる立場を伝えた。中国は祝意を遅くなってから最後に示す主要国の1つともなった。
2016年の前回の米大統領選で中国の習近平(シーチンピン)国家主席はトランプ氏が当選を決めた1日後に祝福していた。
中国の一部メディアはこれまでバイデン氏の横顔や同氏が2011年の北京訪問時に立ち寄った人気のレストランに関する記事を掲載。大半のメディアは大統領選の不正疑惑や混乱に焦点を当てた報道を見せている。
対米関係が悪化する中で中国は、権力保持の最後の時期を迎えているトランプ政権の反感を呼びかねない行動を避けたがっているとの見方もある。