スエズ運河ふさいだ巨大船、離礁成功は満月のおかげ?

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ワームムーンによる満潮でスエズ運河の離礁作業がより容易になったという/Stuart Franklin/Getty Images

ワームムーンによる満潮でスエズ運河の離礁作業がより容易になったという/Stuart Franklin/Getty Images

(CNN) スエズ運河で座礁して1週間近く運河をふさいでいた巨大なコンテナ船。同船を再浮上させることができたのは、満月という幸運が重なったことも一因だったようだ。

米航空宇宙局(NASA)によると、28日はいわゆる「ワームムーン」の満月による大潮の日に当たっており、29日の水面は普段より約46センチ高かった。このおかげでコンテナ船を離礁させる作業がやりやすくなった。

満月の日は年に12~13回あるものの、今回の離礁作業の助けになったような満ち潮に関係する満月は、そのうち6~8回しかない。そうした満月の時は、月と地球の距離が最も近い。

「こうした満ち潮は、月と地球の距離がそれより遠い時の満ち潮よりも、1フィートほど高くなることも珍しくない」「そうした満ち潮が巨大な船を離礁させる戦略に組み込まれていたことは間違いない」。CNN気象専門家のジャドソン・ジョーンズ氏はそう解説する。

年に6~8回あるそうした満月は、普段よりも大きく明るく見えることから「スーパームーン」と呼ばれる。3月の満月は2021年最初のスーパームーンで、今年の月の中で4番目の明るさになると予想されていた。

米南部の先住民は、3月の満月を「ワームムーン」と呼ぶ。これはミミズが大地を耕した跡が見え始める季節と重なることに由来する。

スエズ運河では29日夕刻、両方向で船舶の通航が再開した。

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