恐竜の「うんちの化石」からお宝発見、甲虫の新種 保存状態良好

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三畳紀の恐竜の糞の化石から、新種の甲虫の化石が見つかった/Qvarnström et al.

三畳紀の恐竜の糞の化石から、新種の甲虫の化石が見つかった/Qvarnström et al.

(CNN) 恐竜の糞(ふん)の化石から、2億3000万年前に生息していた新種の甲虫が見つかった――。6月30日付の生物学誌「カレント・バイオロジー」にそんな研究結果が掲載された。

小さな甲虫の学名は「トリアミクサ・コプロリチカ」。糞の化石を意味する「コプロライト」から発見されたことに加え、2億5200万年前から2億100万年前まで続いた三畳紀(トリアス紀)に生息していたこと、藻を食べる水生もしくは半水生の甲虫「ツブミズムシ亜目(ミクソファガ)」に属することから命名された。

米イリノイ大アーバナシャンペーン校で古生物学関連施設の責任者を務めるサム・ヒーズ氏はメールで、「この種の昆虫化石が3次元で保存されているのは、三畳紀ではほぼ前代未聞であり、非常に重要な発見だ」との見方を示した。同氏は今回の研究にかかわっていない。

論文の筆頭著者を務めたスウェーデン・ウプサラ大学の博士研究員、マーティン・クバーンストロム氏は声明で、保存状態の良さに驚いたと説明。糞の化石はリン酸カルシウムから成ること、微生物により早い段階で鉱物化したことが保存に役立った可能性が高いとの見方を示した。

リン酸カルシウムは骨の形成と維持に不可欠な物質で、鉱物化とは有機化合物が分解の過程で無機化合物に変換される現象を指す。

研究者らは糞のサイズや形などから、排出主は小型恐竜の「シレサウルス・オポレンシス」だと結論づけた。全長2メートル、体重約15キロのこの恐竜は、今から2億3000万年前のポーランドに生息していた。

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