愛犬盗んだ女性を告訴せず、代わりに薬物治療の費用を負担 カナダ男性
モートンさんは警察にも通報したが、相手の女性が怖がって逃げてしまうかもしれないと思い、警官の同行の申し出は断って、待ち合わせ場所には1人で出かけた。
待ち合わせ場所で最初に目に入ったのはダーラだった。
「ダーラを見た瞬間、駆け寄って抱き上げた。信じられなかった」とモートンさんは振り返る。
しかし自分の愛犬を奪った若い女性を見ると、その目の中に昔の自分が見えたとモートンさんは打ち明ける。
「明らかに薬物中毒だった。私がハグすると彼女は言った。『なんで私みたいなクズをハグするの?』」(モートンさん)
モートンさんは、「僕も何年もの間、薬物中毒だった。君もそうだって分かるよ。君がやっていることは分かる。君を完全に許すよ」と告げたという。
リハビリ費用を負担したいというモートンさんの申し出を女性は受け入れ、2人はハグを交わして一緒に涙を流した。
王立カナダ騎馬警察の広報は、この話が実話だったことを確認し、「飼い主は、犬を返した人物に対する告訴を望まなかった」と話している。