芝刈り中の女性、着陸してきた小型機に衝突され死亡 カナダ
(CNN) カナダ東部ケベック州にある小さな飛行場で5日、芝刈り中の女性が着陸してきた小型機に衝突され、死亡する事故があった。当局が明らかにした。
亡くなった27歳の女性は事故時、同州モントリオールの北約60キロにあるサンテスプリ飛行場の滑走路付近でトラクターを運転していた。
地元警察はCNNの取材に、「我々が理解しているのは、女性がトラクターで芝刈りをしていたこと、当該機が着陸降下中に女性に衝突したということだ」と述べた。
女性は搬送先の病院で死亡したという。女性は同飛行場のメンテナンスを行う企業で働いていた。
小型機のパイロットにけがはなかったが、事故でショックを受けており、検査のため病院に入ったという。
警察によると、この小型飛行場は自家用機が使用しているほか、スカイダイビング企業の営業拠点にもなっている。今回のパイロットは自家用機を操縦していたという。
現在、カナダ運輸安全委員会(TSB)が調査を進めており、5日には目撃者の事情聴取や小型機とトラクターの検査、他の証拠の収集を行った。
TSBの報道官によると、小型機の機種は中国製の単発機「ナンチャンCJ6」で、カナダでは通常、自家用機の操縦士が乗っている機体だという。
事故時は有視界飛行方式に適した気象条件で、微風が吹き、高度約1200メートルに若干の雲があった。
TSBには昨年、計170件の航空輸送事故が報告され、そのうち114件は非商用機か自家用機が絡む事故だった。航空輸送関連の死者は16人だった。