野生のチンパンジーがゴリラを襲って殺す行動、初めて目撃 ドイツ研究チーム
研究チームが記録した2回の遭遇のうち、1回目は52分、2回目は79分続き、チンパンジーが徒党を組んでゴリラを襲っていた。
ゴリラは大人のオスとメスが自分たちと子どもを守ろうとしたが、子ども2頭が母ゴリラから引き離されて殺されたという。
それまでチンパンジーとゴリラは比較的リラックスした関係にあると思われていた。互いに戯れる様子を目撃した研究者もいるという。
「チンパンジーの存在が、ゴリラに致命的な影響を与えうることが初めて証明された」と研究者は解説し、理由については「チンパンジーとゴリラ、ゾウによる食料源の共有が争いの激化につながり、大型類人猿同士の致命的な関係につながったのかもしれない」と推測している。