地下鉄や地下室が水没、大都市のネズミはどうなった? 米東海岸

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米東部が大雨に見舞われ、大都市に住むネズミが多く死んだとみられている/David Dee Delgado/Getty Images

米東部が大雨に見舞われ、大都市に住むネズミが多く死んだとみられている/David Dee Delgado/Getty Images

(CNN) ハリケーン「アイダ」による豪雨で排水溝があふれ、地下鉄の駅や地下室が濁流に襲われる被害が多発した米東海岸。人的被害の大きさは判明しているが、大都市の地下深くにすみついた大勢の住民、すなわちネズミたちがどうなったのかは分かっていない。

大都市にすむネズミの数(恐らく何百万という規模)を把握するのは不可能で、ハリケーンで死んだ数も不明だが、アイダの記録的な豪雨によって、排水溝にいた多くのネズミが突然の濁流に襲われて死んだのは間違いないと専門家は推測する。

ニューヨーク市では今月1日、平年の約1カ月分に相当する雨が降った。市内のビーチには死んだネズミが打ち上げられていた。

ニューヨーク市衛生局は目撃情報や調査報告をもとにネズミの活動を記録しているが、アイダが過ぎ去った後も、これまでのところ報告件数は増えていない。やはり豪雨に見舞われたフィラデルフィアも状況は同じだった。

ネズミたちは水位が上昇しただけで根絶やしになったりはしない。米フォーダム大学のマイケル・パーソンズ氏によると、ネズミは泳ぎが得意で0.8キロ以上も泳いだり、3日連続で水かきをし続けたりすることもできる(トイレを泳いで上がってくることもある)。

しかもネズミは賢く、チャンスがあれば高い場所へ移動する。

ニューヨーク市の至る所で見かけるドブネズミは、下水道や歩道、地下の巣穴などにすみついている。このネズミは垂直に登ることもでき、建物の中に侵入すると壁を食い破ってよじ登る。それより小さいクマネズミは木登りが得意で、ニューオーリンズでよく見かける。

たとえ大規模な洪水で地下にすむネズミが大量に死んだとしても、それよりさらに多くのネズミが安全な場所に避難した可能性が大きい。

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