900年前の十字軍の剣、スキューバダイバーが発見 イスラエル沖
(CNN) イスラエル考古学庁(IAA)は18日、スキューバダイバーが同国北部沖の海底で、十字軍によって使われていた900年前の剣などを発見したと発表した。剣の刃渡りは約91センチ、つかの長さは約30センチに上るという。
発見は今月9日。男性がダイビングをしていたところ、石および金属のいかりや陶器の断片とともに剣が見つかった。IAAによると、波や底流が砂を動かしたことで、こうした遺物が姿を現したとみられる。
男性は剣が盗まれたり再び砂で覆われたりしないよう、剣を持って海面に浮上し、IAAに提出した。
海底の砂が動いたため剣が出てきたとみられている/Israel's Antiquities Authority via AP
IAA海洋考古学部門の責任者が19日にCNNに語ったところによると、発見地点は岸から200メートル、水深4メートルの海域だった。
剣はその大きさや形状に加え、十字軍時代の要塞(ようさい)からわずか数キロの地点で発見されたことから、十字軍のものであることが示唆されるという。