「自撮り」も、ウェッブ望遠鏡が捉えた初の試験画像を公開

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近赤外線カメラ内にある主鏡撮影用のレンズを使用したウェッブ望遠鏡の「自撮り」画像/NASA

近赤外線カメラ内にある主鏡撮影用のレンズを使用したウェッブ望遠鏡の「自撮り」画像/NASA

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は11日、昨年末に打ち上げられたジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が試験的に撮影した一連の画像を公開した。この中にはウェッブによる「自撮り」も含まれていた。

ウェッブは先月24日に月の向こうの観測地点に到達した後、今月2日から冷却や主鏡を構成するセグメントの調整を行っている。昨年12月25日に打ち上げられた同望遠鏡は、NASA史上もっとも複雑で強力な観測機となる。

画像はややぼやけているが、それは予想通りだったと担当チームは語る。現在、ウェッブはまだ試運転の段階にあり、今年夏からデータの収集や科学観測を開始する予定。その際にはまばゆいばかりの宇宙の新たな画像が公開されると予想されている。

主鏡を構成する18枚のセグメントがそれぞれ捉えたおおぐま座の恒星「HD 84406」/NASA
主鏡を構成する18枚のセグメントがそれぞれ捉えたおおぐま座の恒星「HD 84406」/NASA

ウェッブは直近では近赤外線カメラ(NIRCam)の試運転に挑戦し、巨大な主鏡を構成する18枚のセグメントそれぞれに捉えられた同一の恒星の光を識別する作業を行った。撮影対象となった恒星はおおぐま座の「HD 84406」。

この光を各セグメントが小型の副鏡に反射し、NIRCamの検出器に流入させることで、ウェッブは18の光の点からなるモザイクをつくり出した。

今後は1カ月をかけて慎重に調整を行い、18の点が単一の恒星の画像を構成するように各セグメントを統合する方針。

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