道路を歩いていたアザラシの赤ちゃん、警察が保護 米NY州
(CNN) 米ニューヨーク州東部ロングアイランドで、アザラシの赤ちゃんが道路を歩いているところを発見され、警察に保護された。
地元サウスハンプトンの警察によると、3日に通報を受けて出動した警官が、環状交差点でゼニガタアザラシの赤ちゃんを発見した。
アザラシは駐車場に迷い込んでいるところを住民が見つけて警察に通報。近くのホテルの入り口付近を通り、交差点にたどり着いたところで捕獲された。
アザラシは魚の群れを追いかけて川をさかのぼってきたらしい。「川からはい上がって公園にたどり着き、そこから引き返して500~700フィート(約150~210メートル)ほど移動して、環状交差点にたどり着いたのだろう」と警察官は推測する。
ニューヨーク海洋保護センターは係員を派遣して捕獲に協力し、アザラシはリバーヘッドの保護施設に移された。
同施設のマキシン・モンテロ氏によると、健康状態は良好で、「海岸から少し離れすぎただけだと思う。できるだけ早く海岸に戻したい」と話している。
今回のようなケースは珍しいものの、前例がないわけではないという。最近では車の下でアザラシが見つかったほか、数年前にはニューヨーク市のスタテン島の庭で見つかったこともある。
米海洋大気局によると、ゼニガタアザラシは大抵、海岸沿いの岩の上や砂浜に寝そべって、魚や貝類、甲殻類などを捕食している
ロングアイランドはこの時期、アザラシと人が同時に同じビーチを使用する「アザラシのシーズン」に入り、レスキューホットラインへの電話が増えるとモンテロ氏は指摘した。
アザラシは海洋哺乳類保護法で保護されている。専門家は、アザラシに約45メートル以上近づかないよう呼びかけている。