ウクライナ侵攻中にロシアの飛行士と滞在、NASA飛行士が経験振り返る
(CNN) 国際宇宙ステーション(ISS)からロシアのソユーズ宇宙船で帰還した米航空宇宙局(NASA)のマーク・バンデハイ飛行士が、CNNとのインタビューで滞在経験を振り返った。
バンデハイ飛行士はISSに355日間滞在する最長記録を達成し、先月30日にロシア人クルー2人とともに帰還した。
同飛行士はインタビューで、ISSから見下ろす地球はとても美しいが、地球上で多くの苦難が起きているのは大変悲しいことだと語り、それは絶対に避けられるはずの苦しみだと強調した。
同時に、平和への道につながる事業に参加できて光栄だと強く感じたことを振り返った。
平和への道には互いに信頼する人同士の対話が必要で、宇宙プログラムはまさにその場を提供しているとの認識を示し、「今後どんな国際紛争が起きようと、引き続き提供できることを願う」と語った。
ハリス米副大統領からは今月6日、米国と地球全体への貢献に感謝するとの電話があったという。
バンデハイ飛行士が昨年4月にISSへ飛び立ってから、米国とロシアの関係は大きく変わった。ウクライナ侵攻をめぐって緊張が高まるなか、ロシアの宇宙機関「ロスコスモス」のロゴジン総裁がツイッター上で、同飛行士をISSに置き去りにするかのような動画をシェアしたこともあった。NASAは一貫して、ロシアとの協力関係は続いていると主張してきた。