イタチザメがカメラをぱくり、口内の映像を撮影 モルディブ
(CNN) インド洋の島国モルディブでこのほど、餌を探していたイタチザメが海中に設置されたカメラを口に入れる出来事があった。回収したカメラはサメの口内の驚くべき映像を捉えていた。
映像は「旧約聖書」で巨大な魚にのみ込まれたヨナの視点から見た光景のようでもあるが、今回は音声付きだ。サメのえらも確認できる。
カメラはサメの保護に関するドキュメンタリーを撮影中のダイバーにより、重りを付けた状態で砂に沈められていた。
ダイバーの男性はサメの行動について「通り過ぎる際に光る物体を見つけて『おや、あれはなんだ』と思い、噛(か)みつこうとしたのだろう」と説明する。
ジミー・ダ・キッドを名乗るこの男性は、映画「ジョーズ」のようにサメを殺人鬼として描くのは好きではなく、友人らと一緒に海中でサメと交流することを好む。至近距離まで近づいて体に触ることもある。
視聴者からはサメの口内を捉えた映像に驚嘆の声が上がり、驚くほどきれいな状態に見えると指摘する人もいた。
何列も並ぶ鋭い歯を通り過ぎると、サメの体内は実は居心地良さそうに見える。だが、サメの方ではカメラの味が気に入らなかったようで、吐き出した。
キッドさんによると、カメラの状態には全く問題がなく、防水仕様のケースに小さな傷が付いているだけだという。
イタチザメは「海のごみ箱」と呼ばれ、何でも口にする。マグロの塊を丸のみすることもあるが、カメラは口に合わなかったようだ。