プラ容器に頭がすっぽり、路肩の子グマをドライバーが救助 米
(CNN) 米東部ペンシルベニア州の路上で27日、プラスチック容器に頭がすっぽりはまった子グマが見つかり、車で通りかかった女性に救助された。
ペンシルベニア州の公園管理部門に勤務するサラ・リンドグレンさんは、州北部の小さな村を車で走っている時、路肩の子グマに気付いた。
頭が容器にはまった状態で横たわっていたため、「最初は死んでいるのかと思った」と、リンドグレンさんは話す。
だが近づいていくと、子グマはゆっくりとこちらに気付いた。職業柄、対応を心得ていたリンドグレンさんは素早く容器をつかみ、抵抗して足をばたつかせる子グマに優しく声を掛けた。10秒ほど続いた格闘の末、子グマは自由の身になった。
リンドグレンさんは「そのまま手を貸さなければ、あと1日はもたなかっただろう。子グマはとても弱っていて、脱水状態だった」と振り返る。そのうえ現場の道路わきは険しい土手になっていて、下に小川が流れていた。川に落ちて容器が水でいっぱいになったり、車にひかれたり、脱水が悪化したりすれば、子グマは死んでいたはずだという。
リンドグレンさんによれば、子グマは生後8カ月前後だったとみられ、やがて体を休めようと木の上に登って行った。母親の姿は見えなかったが、ここまで成長していれば自力で生き抜けると判断された。
州の野生動物保護当局によると、アメリカグマは一般に生後約3カ月で巣立ち、7カ月までには母親から独立する。