2000年前の子どもの靴見つかる、ひもも無傷で オーストリア

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オーストリア西部で、2000年前にさかのぼる子どもサイズの靴が発掘された/Deutsches Bergbau-Museum Bochum

オーストリア西部で、2000年前にさかのぼる子どもサイズの靴が発掘された/Deutsches Bergbau-Museum Bochum

(CNN) 2000年以上前に子どもが履いていたとみられる革製の靴が、このほどオーストリアで発掘された。ひもも無傷の状態で残っている。

当該の靴のサイズはだいたい18.5センチで、紀元前2世紀につくられた公算が大きいとみられる。ドイツ鉱山博物館が明らかにした。

発掘場所はオーストリア西部の村デュルンベルク。同博物館の最近の報道向け発表によると、この地では鉄器時代から岩塩の採掘が行われていた。

靴の保存状態が極めて良好なのは、土地に含まれる塩分の存在が原因と考えられる。塩は有機物に対する保存効果が特に高いことで知られる。

デュルンベルクでの発掘調査は、鉄器時代に岩塩採掘を営んでいた人々の作業や生活についての知見を得るのを目的にしていると、鉱山博物館は説明している。

考古学者らは靴の他にも、有機物で作られた遺物を発見した。具体的には木製のシャベルの破片や、ひものついた羽毛の残存物などだ。後者は頭巾(ずきん)の一部だった可能性がある。

残された靴ひもの素材は、亜麻かリネンだった公算が大きいと発表では述べている。

子どもの靴の発見は「常に特別なことだ」と博物館は指摘する。それにより、子どもたちが当時地下にいたことが分かるからだという。

鉱山博物館の調査部門を率いるトーマス・シュテルナー教授は、こうした子どもの靴のような有機物が分解されずに見つかることで、鉄器時代の採掘者たちの生活にまつわる極めて珍しい知見が得られると語った。

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