地球から240億キロ、ボイジャー1号システム復旧に成功 5カ月ぶりに解読可能データ受信

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星間空間を移動するボイジャー1号のイメージ図/NASA/JPL-Caltech via CNN Newsource

星間空間を移動するボイジャー1号のイメージ図/NASA/JPL-Caltech via CNN Newsource

(CNN) 地球から最も遠い宇宙空間を飛行する米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」から、5カ月ぶりに解読可能なデータが地球に届いた。NASAのチームが試行錯誤を繰り返し、通信問題を引き起こした原因が1個のチップにあることを突き止めて、解決策を編み出した結果だった。

ボイジャー1号は現在、地球から240億キロメートル離れた宇宙空間を飛行中。打ち上げから46年を経て、さまざまな不具合や老朽化の兆候が見えている。

今回の問題は2023年11月に発生。飛行データシステムの遠隔測定モジュールから送られてくるデータが解読不可能になった。

ボイジャー1号の飛行データシステムは、現在の健康状態を表す工学データを科学計器の情報と組み合わせて収集している。地球上の管制室はそのデータを、0と1で構成される2進コードで受信する。

ところが11月以来、この飛行データシステムがループ状態に陥り、無線信号は定期的に届くものの、利用可能なデータが含まれない状態になっていた。

ボイジャー1号の健康状態と現状に関する解析可能なデータが5カ月ぶりに受信できたのは今月20日。この情報については今も解析を続けているが、これまでのところ、ボイジャー1号は健康な状態にあり、正常に作動している様子だという。

NASAジェット推進研究所のリンダ・スピルカー氏は同日、「今日はボイジャー1号にとって素晴らしい日になった」と発表し、「通信が復旧した。科学データを取り戻すことを楽しみにしている」とコメントした。

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