石炭灰の廃棄物に大量のレアアース、米科学者が発見 クリーンエネルギーの宝庫?

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イリノイ州スプリングフィールドの火力発電所近くにある石炭灰廃棄用の池/Register/USA Today Network/Imagn Images

イリノイ州スプリングフィールドの火力発電所近くにある石炭灰廃棄用の池/Register/USA Today Network/Imagn Images

世界が地球温暖化を招く化石燃料からの脱却を進める中、今後はさらに多くのレアアースが必要になる見通し。国際エネルギー機関(IEA)によると、レアアースの需要は2040年までに最大で現在の7倍に跳ね上がるとみられている。

ただ、米国の供給量は依然として少なく、国内にある大規模なレアアース鉱山はカリフォルニア州のマウンテンパスのみだ。米国は現在レアアースの95%以上を輸入しているが、その大部分は中国から来ており、サプライチェーン(供給網)や安全保障上の問題を突きつけている。

スキャンロン氏はCNNの取材に、「我々は状況を改善する必要がある」と説明。このため、従来とは異なるレアアースの供給源に目を向ける動きが出ており、「こうした供給源の一つが石炭や石炭副産物だ」と指摘した。

地下の鉱床から直接採掘する場合に比べ、石炭灰はレアアースの濃度が比較的低い。長所は入手のしやすさで、米国では毎年約7000万トンの石炭灰が発生している。

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