「サイボーグ・ゴキブリ」は未来の捜索救助隊員か 豪研究

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豪クイーンズランド大学の学生、ラクラン・フィッツジェラルドさんは、将来的に、サイボーグ昆虫を使った捜索救助隊を活用したいと考えている/Dan Soekov for CNN

豪クイーンズランド大学の学生、ラクラン・フィッツジェラルドさんは、将来的に、サイボーグ昆虫を使った捜索救助隊を活用したいと考えている/Dan Soekov for CNN

サイボーグの昆虫は、人間の救助隊が現場に到着する前に生存者を見つけて報告し、命を救うための薬を届けることで災害時に役立つ可能性がある。

だが、まずは虫の動きを制御する力を身につける必要があるが、それには時間がかかるかもしれない。フィッツジェラルドさんは、こうした研究は今は未来的に見えるかもしれないが、数十年後にはサイボーグ昆虫が命を救っているかもしれないと語る。

生き物からロボットを生み出そうとしている研究者はフィッツジェラルドさんだけではない。例えば、カリフォルニア工科大学では、クラゲの泳ぐ速度を制御しようとペースメーカーをクラゲに埋め込んでいる。こうしたクラゲが海面のはるか下の海洋のデータを収集するのに役立つのではないかと期待されている。

こうした生き物とロボットのハイブリッドが台頭したことで、研究の倫理に関する議論も出ており、一部の研究者からは、より良い規制や監督を求める声が出ている。

フィッツジェラルドさんによれば、バックパックを装着された虫の寿命は通常と変わらない。「だから、それ自体は彼らが気にしていないと思う。彼らが実際に意識を持った存在であるかどうかについて、科学的には解明されていない」

フィッツジェラルドさんは、虫の福祉についての懸念は当然だと同意しつつ、利点について考えてほしいと訴える。「この科学技術が都市災害で命を救う可能性は、この分野に抱くどんなためらいにも勝るものだと思う」

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