ドイツで見つかった銀の護符、欧州のキリスト教史書き換える可能性

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護符は2018年の考古学的な発掘で見つかった/Michael Obst/Denkmalamt Stadt Frankfurt am Main

護符は2018年の考古学的な発掘で見つかった/Michael Obst/Denkmalamt Stadt Frankfurt am Main

苦心してテキストを解読したフランクフルト・ゲーテ大学のラテン文字の専門家、マルクス・ショルツ教授は、当該のテキストが全てラテン語だったのは極めて想定外だったと振り返る。

同教授によるとこの時代、こうした護符に刻まれるテキストはギリシャ語かヘブライ語であるのが普通だという。

ショルツ氏の解読を支援した教会史家でボン大学教授のボルフラム・キンツィヒ氏は、テキスト中で新約聖書の「フィリピ人への手紙」がラテン語訳で引用されていると指摘。ローマ帝国時代のゲルマニアで新約聖書の教えが伝播していたことを示す証拠としては最古の部類に入ると語った。ボン大学ウェブサイトが公開したインタビューで述べた。

「死者を守ることを想定したまじないの中に聖書の引用が使われているのは、非常に驚くべき事例だ」(同氏)

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