世界最大の氷山「A23a」、南大西洋の島に衝突する恐れ
8月に測定された面積は3672平方キロで、米ロードアイランド州よりやや小さく、ロンドンの2倍以上の大きさを誇る。
12月当初、科学者らは、氷山は海流に沿って暖かい海域に向かって漂い続けると予想していた。
英南極観測局も、A23aはサウスジョージア島に到達した時点で崩壊し、最終的には溶ける可能性が高いと述べていた。
氷山は再び島に向かって移動する可能性が高いとみられている/Felix Fayolle/Zeppel/SIPA/Shutterstock
しかしマイヤーズ氏によると、現時点で衛星画像を見る限り、氷山はその組織を維持しており、小さな塊に分解されてはいないという。
問題は、氷山が海流に沿って南大西洋に向かうのか、それとも島の大陸棚に漂着してしばらくそこにとどまるのかだ。
マイヤーズ氏は、もしそうなれば、島で繁殖するアザラシやペンギンなどの野生生物が餌場にたどり着くことが非常に難しくなるとの懸念を示す。
サウスジョージア島の漁業環境当局者は、同地域の船舶や漁船に問題を引き起こす恐れがあるとの見方を示す一方で、野生生物への影響は「非常に局所的で一時的なもの」になる可能性が高いとしている。