米トイザらス、国内の全店舗を閉鎖 海外も閉店の見通し
ニューヨーク(CNNMoney) 経営破綻(はたん)した米玩具大手トイザらスが、全米で展開している800あまりの店舗全店を閉鎖する。この件に詳しい関係者が14日、CNNMoneyに明らかにした。
半世紀以上も子どもたちに親しまれてきたトイザらスは、これで70年の幕を閉じる。
米国内では約3万3000人が雇用リスクにさらされる。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、従業員には同日、同社のデービッド・ブランドン最高経営責任者(CEO)から通告された。
1980~90年代に子ども時代を過ごした米国人にとって、トイザらスは今もCMソングを口ずさめるほどの存在だった。しかしウォルマートやターゲットといった小売り大手の台頭に伴って独占状態が崩れ、アマゾンの登場で業績悪化に拍車がかかった。
昨年9月には連邦破産法11条の適用を申請し、店舗の再建を目指したが、今年1月には全米で182店の閉店を発表していた。
世界各国の店舗も閉鎖される見通し。14日の時点では、英国の店舗を全て閉鎖すると表明した。
トイザらスは2012年以来、赤字が続き、同年以来の損失は25億ドル(約2600億円)に上る。直近のホリデーシーズンも、まだ発表はしていないものの、非常に悪い業績だったと思われる。
破産法適用を申請した時点では、約50億ドルの負債を抱え、返済のためだけに年間約4億ドルを費やしていることを明らかにした。