運転手が森林さまよい4日間、積み荷のポテチには手を付けず
(CNN) 米オレゴン州で、ポテトチップスを満載したトラックの運転手が途中で道に迷い、森林を4日間さまよう出来事があった。勤務先によると、積み荷のポテトチップスには一切手を付けなかったという。
運輸会社に勤務するジェイコブ・カートライトさん(22)は、ポテトチップスを積んだ18輪トラックを運転して、オレゴン州ポートランドを24日に出発した。CNN系列局のKATUによると、25日午前7時半までに、アイダホ州との州境に近いナイッサに積み荷を届けるはずだった。
ところがオレゴン州警察によれば、GPSシステムのせいで道を間違えて、山間部に迷い込んでしまったという。
勤務先の上司によると、カートライトさんは間違った住所を入力し、ナビゲーションに従って運転を続けた。夜間だったことから道を間違えたことにも気づかなかった。
ようやく気づいて引き返そうとしたが、雪や泥にはまってトラックが身動きできなくなった。
携帯電話の電波も届かなかったため、カートライトさんは助けを呼ぼうと、徒歩で来た道を引き返し始めた。
そのまま3日間、森林で野宿しながら1日12~13時間歩き続け、28日になってようやく、州間高速道路に到達。通りかかったトラックに乗せてもらって約14キロ離れたオレゴン州ラグランデの自宅にたどり着き、病院に運ばれた。
カートライトさんは脱水状態で腎不全を起こし、右足は凍傷の可能性もある。上司が冗談で、なぜポテトチップスを食べなかったのかと尋ねると、「あれは積み荷だから、手を出すわけにはいかない」と話したという。