日産の技術を旅館に活用、「自動運転」のスリッパや座布団
(CNN) 旅館のスリッパや座布団がボタン一つで整列する――。自動車メーカー大手の日産自動車が、自動運転の技術を老舗旅館の「おもてなし」に活用したプロジェクトだ。
日産は2016年、カメラやセンサーを使って自動的に片付く椅子を発表して話題を呼んだ。旅館のプロジェクトには、同社が昨年秋、電気自動車(EV)「リーフ」の新型モデルに搭載した自動駐車支援システム「プロパイロット・パーキング」が応用されている。
箱根の老舗旅館で公開されたが、残念ながら期間限定。3月24日の一晩だけ滞在する体験宿泊者を募集している。
玄関に並んだスリッパや客室の座布団、テーブルがボタン一つで定位置に移動する。
スリッパなどの裏には格納式の小さな車輪が付いている。玄関や客室の天井に設置されたカメラで床の上にある物を把握し、自動的に移動ルートを決める仕組みだという。