米兵やCIAの行動パターン、フィットネスアプリで浮き彫りに

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米軍施設があるインド洋の環礁、ディエゴガルシアのヒートマップ=ストラバ提供

米軍施設があるインド洋の環礁、ディエゴガルシアのヒートマップ=ストラバ提供

ワシントン(CNN) GPS(全地球測位システム)を使ってユーザーの行動を追跡するフィットネス端末のフィットビットやスマートフォンの情報をもとに作成されたヒートマップで、世界各地の軍事基地で活動する米兵や米中央情報局(CIA)要員らの行動パターンが浮き彫りになる問題がこのほど指摘された。

フィットネスアプリを手がけるストラバは、昨年11月に掲載した世界のヒートマップについて、データ量がこれまでの6倍になり、ストラバを通じて記録された活動は、2017年9月の総計で10億に達したと発表した。ストラバのユーザー数は公称数千万人。更新版のヒートマップには、世界3兆地点での情報が記録されているという。

オーストラリアの学生で、世界の紛争地帯の分析を行っているIUCAのアナリストでもあるネイサン・ルーサー氏(20)は27日のツイッターで、この地図によって米軍基地が明らかに判別できるようになり、地図上に示すことが可能になったと指摘した。

「もしも兵士がこのアプリを普通の人と同じように使っていて、運動中のトラッキングを有効にしていた場合、特に危険が大きい。この機能では、普段使っているジョギングルートが記録されているようだ。これほど離れた場所から生活パターンを把握されることがあってはならない」。ルーサー氏はそう解説している。

米紙ワシントンポスト紙は、ソマリアにある米中央情報局(CIA)の拠点、イエメンにあるパトリオットミサイル防衛システム基地、アフリカのサヘル地域にある米特殊部隊の基地と思われる場所で、第三者が活動の様子を特定できてしまったと伝えた。

ストラバはCNNに寄せた声明で、プライバシー設定についての周知を図ると説明している。

米国防総省は今回の事態を深刻に受け止め、国内外の兵士に対し、インターネットへの投稿制限などを定めた規則の徹底を図るとしている。

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