21歳女性、5年前に他界の父から誕生カード受け取る 米
(CNN) 米テネシー州ノックスビルでこのほど、21歳の誕生日を迎えた女性の元に、5年前に亡くなった父親から花束と誕生日カードが届く出来事があった。亡き父の心遣いに感動した女性はカードなどの写真をツイッターに投稿、大きな反響を呼んでいる。
ベイリー・セラーズさんの父親は2013年、ステージ4の膵臓(すいぞう)がんで他界した。セラーズさんの17歳の誕生日のわずか数カ月前のことだった。
しかし父親は死去前に花屋に事前の支払いを済ませ、セラーズさんの誕生日に毎年、花束と誕生日カードが届くよう手配していた。そしてこのほど、21歳の誕生日にあたり最後の花束とカードが届いた。
セラーズさんはCNN提携局WATEの取材に、「このカードを開いたとき、特に父が一緒にいてくれるように感じた。寒気がすると同時に、幸せな感覚を覚えた」と語った。
父親は今回のカードの中で、娘に対しこれが「再び会うまで」の最後の手紙になるだろうと伝え、これ以上自分のことで涙を流す必要はないと強調。そのうえで、「私は前より良い場所にいる。お前は今も、そしてこれからも常に、私に与えられた最高の宝石であり続けるだろう」とつづっている。
父親はまた、これからも人生の節目節目で常にセラーズさんと一緒に居続けると述べ、「周りを見渡してごらん。そこに私がいるはずだ」と語りかけた。