インドネシア国軍司令官、米入国を拒否される
(CNN) 訪米を予定していたインドネシア国軍のガトット司令官が、米国への入国を拒否されていたことが23日までに分かった。
在インドネシア米国大使館によると、ガトット氏は米軍制服組トップのダンフォード統合参謀本部議長の招待を受け、23、24の両日に米首都ワシントンで過激派との戦いについての会議に出席する予定だった。
インドネシアのCNN系列局によれば、同氏は21日夜、夫人とともに首都ジャカルタからエミレーツ航空機に搭乗し、ワシントンへ向かうことになっていた。ところが一行は離陸直前、米税関・国境警備局(CBP)から入国を拒否するとの通知を受けた。
インドネシア外務省の報道官は米政府に説明を求めていると話した。米大使館はガトット氏の渡航に向け、同氏周辺と連絡を取っているとの声明を出した。
ドノバン米大使はインドネシアのルトノ外相に向けた声明で、ガトット氏に迷惑がかかったことへの謝罪を表明した。
米大使館は、インドネシアとの「戦略的パートナーシップ」を守る姿勢に変わりはないと強調している。米国務省は「プライバシーへの懸念」を理由にそれ以上のコメントを控え、国防総省も取材には応じていない。