ナイキ、アームストロング氏との契約解除 ドーピング疑惑受け
(CNN) 米スポーツ用品大手ナイキは17日、過去のドーピング違反により自転車競技から永久追放されたランス・アームストロング元選手とのスポンサー契約を解除すると発表した。
米反ドーピング機関(USADA)は8月にツール・ド・フランス7連覇を含むタイトルの剥奪と競技からの永久追放を決定したほか、今月に入り、同氏のドーピングを裏付ける調査報告書を発表していた。アームストロング氏は潔白を主張している。
これまでナイキはアームストロング氏を支持する姿勢を見せていた。だが17日の発表で同社は、アームストロング氏がドーピングに関与した「反論しがたいと思われる証拠」が出てきたことを認めた。
その数時間後、大手ビールメーカーのアンハイザー・ブッシュも、年末に切れるアームストロング氏との契約を更新しない意向を表明した。
アームストロング氏は同日、がん撲滅やがん患者の支援を目的とする「ランス・アームストロング財団」の会長を辞任すると発表した。同財団は15年前に、現役中にがんを克服したアームストロング氏が設立した。
財団のウェブサイトでアームストロング氏は、辞任の理由について「私の自転車レース選手としてのキャリアをめぐる論争の結果、マイナスの影響を基金に与えることを避けるためだ」としている。