愛犬の死を看取りたい――歌手フィオナ・アップルさん公演延期
(CNN) 米歌手フィオナ・アップルさんが、ブラジルで来週から始まるはずだった南米ツアーを延期すると発表した。新しい日程は未定。理由について、死が迫っている愛犬「ジャネット」を看取りたいと説明している。
ジャネットは14歳のメスのピットブル。生後4カ月の時に出会い、アップルさんが21歳の時から飼い始めた。2年ほど前から胸部の腫瘍のため、健康状態が悪化していたという。アップルさんは交流サイトのフェイスブックで「私の大人時代をずっと一緒に過ごしてきたのがジャネットだった」と振り返る。
初めて出会った時のジャネットは、公園で首にロープを巻き付けられ、噛み傷だらけの姿だった。アップルさんと出会ってからは、「親友であり、母親であり、娘であり、保護者だった。愛とは何かを教えてくれたのもジャネットだった」。
しかし前回の全米ツアーから戻ってみると、ジャネットの容体は一層悪化し、もう散歩に出たがることもなくなっていたという。
「彼女はもうすぐ犬でないものになるでしょう。風の中に、地面に、雪の中に、そして私の中に、私が行く所すべてに存在するようになるでしょう。今は離れられません。もし私がまた行ってしまったら、彼女は死に、私は彼女を送るための歌を歌ってあげられなくなることが怖いのです」
ツアー延期を決めるのに時間はかからなかったといい、「愛と友情よりもキャリアを優先するような女性にはなりたくない」とアップルさんは結んでいる。