ブラジルの建築家、ニーマイヤー氏が死去 国連本部ビルを設計
リオデジャネイロに生まれ育ったニーマイヤー氏はブラジルにおける現代建築の先駆者だった。首都ブラジリアの建設の際には、著名な建築家のルシオ・コスタとともに国会議事堂や司法省、大聖堂などの設計に携わった。今ではブラジリアは世界遺産に指定されている。
国連教育科学文化機関(UNESCO)はニーマイヤー氏の建築について「建物の水平方向と垂直方向のバランス」とともに「曲線と手の加わっていない荒削りの素材を組み合わせた」と評している。
リオデジャネイロに残されたニーマイヤー氏の設計した美しい曲線の建物は、多くの詩人や作家にインスピレーションを与えてきた。リオデジャネイロのパエス市長は「ブラジルと世界は、美を生み出すことに全生涯をかけた人物を失った」とその死を悼むとともに、市として公式に3日間の喪に服すと発表した。