AKBメンバーの丸刈り謝罪は「武士道」の精神?
AKB48は10代の若者を対象にしていると思われがちだが、観客はサラリーマンで構成されることも多い。総合プロデューサーの秋元康さんには、若い女性の性を売り物にしているとの批判もある。ビデオクリップなどの映像ではメンバーたちが露出度の高いミニスカート姿で登場し、食べ物を口移ししたり、一緒に入浴する場面もある。
秋元さんはCNNの取材に対し、これは芸術かわいせつかの問題と同じであり、どう見るかは個人の判断に委ねるべきだと語った。
AKBの曲『制服が邪魔をする』で秋元さんが作詞した「制服を脱ぎ捨てて もっと 不埒(ふらち)な遊びをしたいの 何をされてもいいわ 大人の愉(たの)しみ 知りたい」という一節に対しては批判もある。秋元さんは、メンバーは自分の体験を語っているのではなく「演じているのだ」と語る。
『軽蔑していた愛情』という曲では、中学生がなぜ自殺をするのか取り上げたと語る秋元さん。作詞家として少女たちが直面している問題を取り上げなければ、そうした問題への対応もできないと反論する。
制服を脱いで悪いことをしたいと思っている子どもたちは存在しており、自分が描写しているのはそうした現実だと秋元さんは言う。「想像したり、新聞記事やテレビのニュースなどを見て、いじめや自殺など、この世代が抱える問題に目を向けている」と語った。