ベッカム選手、中国サッカー協会の「大使」に イメージ向上に一役
(CNN) サッカーの元イングランド代表主将でフランス1部リーグ、パリ・サンジェルマンに所属するデービッド・ベッカム選手(37)が、中国サッカー協会(CFA)の「大使」としてイメージアップ作戦に協力することが5日までに分かった。
ベッカム選手は「重要な役を依頼されて光栄です」とのコメントを発表。中国でサッカーへの関心が強まっているのは実感できるとしたうえで、「サッカーは素晴らしいスポーツ。より多くのファンを誘い込む機会が得られてうれしい」と述べた。
CFAによると、ベッカム選手は近く中国の1部リーグやクラブチームを訪れ、子どもたちへのサッカー普及活動にも協力する予定。
中国サッカー界では最近、八百長に関与したとして選手ら33人が永久追放処分を受け、上海申花が2003年のリーグ優勝を取り消された。上海申花が昨年、イングランドのチェルシーから迎えたばかりのニコラ・アネルカ、ディディエ・ドログバ両選手は相次いでチームを去るなど、イメージダウンが目立っている。
一方で、腐敗撲滅の努力でスポンサーやファンが戻り、豊富な資金を持つリーグの人気は回復しつつあるとの見方もある。ロンドン五輪招致への貢献で知られるベッカム選手の協力が、中国サッカーの汚名返上につながるかどうかが注目される。