薬物疑惑のA・ロッド、永久追放回避でMLBと交渉か
(CNN) 米スポーツ専門局ESPNは31日、ドーピング疑惑に直面する大リーグ(MLB)のスター選手アレックス・ロドリゲス(38、ヤンキース)が大リーグ機構との間で球界からの永久追放ではなく長期の試合出場停止の処分で合意を取り付ける交渉を進めていると伝えた。
この交渉の推移に詳しい消息筋を引用した報道で、一部の大リーグ機構当局者は永久追放を主張しているという。ロドリゲスの弁護士はこれまで、いかなる内容であれ出場停止や永久追放の処分には異議を申し立てるとの立場を示していた。
ESPNによると、ロドリゲスはドーピング疑惑に関し自らに不利な証拠を突き付けられたとし、これには大リーグ機構による競技能力を向上させる禁止薬物利用をめぐる調査に絡み証人を脅したことを示す文書が含まれるという。
同選手は、米フロリダ州にあった老化防止などを扱うクリニック「バイオジェネシス」とその創設者から禁止薬物を入手したとの疑惑の渦中にある。過去の薬物利用を認めたことはあるものの、2003年以降は使っていないと主張していた。今年7月のCNNとの会見では、ドービング疑惑に絡む処分を軽減させる交渉は否定していた。