往年の名子役シャーリー・テンプルさん、85歳で死去
(CNN) 天才的な名子役として一世を風靡(ふうび)し、後年は外交官としても活躍したシャーリー・テンプル・ブラックさんが10日、85歳で死去した。
テンプル・ブラックさんは米カリフォルニア州ウッドサイドの自宅で、家族らに見守られながら息を引き取った。
3歳で子役としてデビューし、10歳にならないうちに映画1本の出演料が5万ドルを記録するほどの大物に成長。トレードマークの巻き毛と得意の歌やタップダンス、演技で大衆の心をつかみ、世界恐慌の打撃に沈む世の中に笑顔をもたらした。
22歳で映画界から引退し、軍人のチャールズ・ブラック氏と結婚。その後外交官として新たなキャリアに踏み出し、60~90年代に米国連代表、ガーナ大使、旧チェコスロバキア大使を歴任した。
テンプル・ブラックさんを旧チェコスロバキア大使に任命したジョージ・H・W・ブッシュ元大統領は訃報(ふほう)を受けて声明を発表。女優として、外交官としての活躍を振り返り、「どちらの役割においても人々の真の励ましとなった。その姿は私たちの心にとどまり、敬意を集め続けるだろう」と述べた。