ロシアのプルシェンコ選手、棄権の真相を巡り情報錯綜
(CNN) ソチ冬季五輪のフィギュアスケート男子ショートプログラム(SP)でロシア代表のエフゲニー・プルシェンコ選手(31)が演技直前に棄権した経緯を巡り、ロシアのスケート連盟が同選手に出場を強要していた可能性が浮上して議論を呼んでいる。
過去3回の五輪でメダルを獲得しているプルシェンコ選手は、9日の団体戦でロシアの金メダル獲得に貢献。しかし13日のSPでは、これまで手術を繰り返してきた腰の状態が悪化したとして、直前に棄権を表明した。同選手は、フィギュア男子でロシアに与えられた唯一の枠で出場することになっていた。
プルシェンコ選手は17日、CNNとのインタビューで、故障への懸念にもかかわらず出場を言い渡され、別の選手に枠を譲ることを申し出ていたと話した。出場を強要されたのかという質問には「その通りだ」と答えた。
団体戦の後で連盟から「調子はどうか」と問われ、あまり良くないと感じたため交代を提案したが、「結局こういうことになった」と述べた。一方で「私からは経緯を話せない。連盟の会長に聞けばすべて説明してくれるはずだ」と語った。