ブッシュ前大統領が描く、各国首脳の肖像画を初公開
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は「優しさ」を強調し、多くの時間をともに過ごしたブレア元首相は「親愛の情をこめ、情熱的で信頼できる人物として描いた」と説明する。
尊敬するチャーチル元英首相が芸術を趣味にしていたという話を読み、自分もやってみようと2年前に絵を描き始めた。最初は動物などを描いていたが、地元大学の芸術学教授から「細部をとらえる力がある。世界の指導者たちを描いてみては」と勧められた。
首脳らの写真を何枚も見て表情や服装を観察してから制作に取り掛かる。作品を通して首脳らへの友情を表現したいと語り、「決して上手ではないが、上達したいと思っている」と熱意を示した。
家族によると、ブッシュ氏は新設したアトリエに何時間もこもり、音楽を聴きながら制作に打ち込んでいるという。
ブッシュ氏の支持率は2009年の退任時が40%で、同年3月には35%まで落ち込んだ。しかしその後、アフリカのエイズ患者救済や米退役軍人への雇用支援といった事業への尽力が評価され、昨年6月の世論調査では「好感を持つ」と答えた人が49%と、「好感を持たない」の46%を上回った。