サッカー選手が救命処置、対戦相手の命救う ウクライナ
(CNN) ウクライナで30日に行われたサッカーの試合で、倒れて意識を失った選手に対戦相手の選手が駆け寄り、とっさの判断で救命処置を行った。選手はこの処置のおかげで一命を取りとめた。
ハプニングは同国プレミアリーグのディナモ・キエフ対ドニプロ・ドニプロペトロウシクの試合中に発生。前半戦でディナモ主将のオレグ・グセフ選手がドニプロのゴールキーパーと激突して倒れ、意識を失った。
これを見たドニプロのヤバ・カンカバ選手が即座に駆け寄り、グセフ選手の口を開けると、気道をふさいでいた舌を取り除いた。この措置がなければ、グセフ選手が窒息死していた可能性もあった。
グセフ選手が運ばれた病院は、「ドニプロの選手(ヤバ・カンカバ)がオレグの命を救った」「まるで有能な救急医のような行動だった」と称賛している。
グセフ選手は検査の結果、頭部や顔面に傷を負って脳しんとうを起こしていると診断され、チームと共にキエフに戻って同地の病院に入院したという。